Qt のサンプルをビルドする

Qt のサンプルをビルドする前に、「ビルド環境を設定する」の指示に従って環境を設定します。

注: Windows で Qt プラグインをビルドするには、Visual Studio x64 コマンド プロンプトを使用する必要があります。

  1. Qt ヘッダーを抽出します。

  2. ビルドするプラグインを探します。各 Qt サンプルは、devkit の plug-ins フォルダのそれぞれのフォルダ(grabUVhelixQtCmdqtAdskStyleProxyqtFormssaveSwatchesCmdworkspaceControlCmd)にあります。

  3. この例のフォルダから、qmakepro ファイル上で実行して makefile を生成します。Windows では、Visual Studio x64 コマンド プロンプトから qmake を実行する必要があります。

たとえば、Linux または macOS では、次のコマンドを実行します。

```sh
$DEVKIT_LOCATION/devkit/bin/qmake helixQtCmd.pro
```

Windows の場合は、次のコマンドを実行します。

```sh
%DEVKIT_LOCATION%\devkit\qmake.exe helixQtCmd.pro
```

macOS では、makefile の名前は、プロジェクトの名前に拡張子 `.mak` を追加したものになります。たとえば、`helixQtCmd.mak` などです。

Linux と Windows では、makefile の名前は、サンプルの名前に関係なく `Makefile` になります。

> **注:** Maya 2024 に含まれているバージョンの `qmake` は、macOS 用のユニバーサル バイナリの作成をサポートしていません。
>
> macOS 用のユニバーサル バイナリを作成するには、ユニバーサル バイナリを結合した Intel86_64 用または arm64 用のバイナリを作成する必要があります。
>
> Intel86_64 用のバイナリを作成するには、`qmake` を `QMAKE_APPLE_DEVICE_ARCHS = x86_64` で実行します。 
>
> arm64 用のバイナリを作成するには、`qmake` を `QMAKE_APPLE_DEVICE_ARCHS = arm64` で実行します。 
>
> 次に、Apple が提供する `lipo` ツールを使用して、2 つのビルドを結合してユニバーサル ビルドにします。

makefile を使用してプラグインをビルドします。

Linux の場合は、make –f Makefile を実行します。

macOS の場合は make –f helixQtCmd.mak を実行します。

Windows では、Visual Studio x64 コマンド プロンプトから nmake /f Makefile を実行します。