プラグインやアプリケーションのプロジェクトを生成する場合、および生成されたプロジェクトからプラグインやアプリケーションをビルドする場合は、いずれも CMake ツールを使用します。
プロジェクトは、CMake Generator を呼び出して生成します。プラグインまたはアプリケーションのフォルダ内にあるCMakeLists.txt ファイルには、プロジェクトを生成するために必要なライブラリ、ファイル、およびソースに関する情報が記述されています。
プロジェクトを生成するには、次のコマンドを使用します。
cmake -H. -B<build_directory> -G <generator>
例:
プロジェクトのタイプ | cmake コマンド |
---|---|
Visual Studio | cmake -H. -Bbuild -G "Visual Studio 17 2022" |
Xcode | cmake -H. -Bbuild -G Xcode |
macOS または Linux 用 Makefile | cmake -H. -Bbuild -G "Unix Makefiles" |
Apple Silicon チップを搭載した Mac では、ターゲット アーキテクチャは既定で arm64 になります。同様に、Intel チップを搭載した Mac では、ターゲット アーキテクチャは既定で x86_64 になります。
CMAKE_OSX_ARCHITECTURE オプションを使用して、両方のアーキテクチャ用にビルドすることもできます。
例:
プロジェクト タイプ | cmake コマンド |
---|---|
Xcode | cmake -H. -Bbuild -G Xcode -DCMAKE_OSX_ARCHITECTURES="x86_64;arm64" |
Makefile | cmake -H. -Bbuild -G "Unix Makefiles" -DCMAKE_OSX_ARCHITECTURES="x86_64;arm64" |
注: arm64 と Intel x86_64 の両方のビルド時には、1 つのプロジェクトのみが生成されます。
プロジェクト ファイルのターゲット フォルダを指定するには、-B フラグを使用します。
たとえば、project フォルダ内に Xcode プロジェクトを生成するには、次のコマンドを使用します。
cmake -H. -Bproject -G Xcode
プロジェクトが生成されたら、IDE でプロジェクトを開いてプラグインまたはアプリケーションをビルドするか、CMake に --build オプションを指定してビルドすることができます
cmake --build <build_directory>
たとえば、プロジェクトを project フォルダに生成した場合は、次のコマンドを使用します。
cmake --build project/
Unix Makefiles を使用してプロジェクトを生成した場合、ビルドしたアプリケーションまたはプラグインは、ビルドしたフォルダの最上位に配置されます。Xcode または Visual Studio 16 2019 Win64 ジェネレータを使用した場合、プラグインまたはアプリケーションは、ビルドしたフォルダの Debug サブフォルダに配置されます。
注: 異なるプラットフォームでビルドされたプラグインには、異なる拡張子が付きます。Windows でビルドされたプラグインの拡張子は mll です。Linux でビルドされたプラグインの拡張子は so です。macOS でビルドされたプラグインの拡張子は bundle です。
スタンドアローン アプリケーションは、コマンド ラインまたは Windows エクスプローラから直接実行できます。
「ビルド環境を設定する」の説明に従って Maya.env 内に MAYA_PLUG_IN_PATH パスを設定した場合は、プラグインを MAYA_PLUG_IN_PATH にコピーして、Maya に自動的にロードされるようにすることができます。プラグインを MAYA_PLUG_IN_PATH に配置しないで、手動でロードすることもできます。
重要: Maya 内に既にロードされているプラグインはリビルドしないでください。プラグインをアンロードしてから、リビルドしてください。